Petitverse

人の作品に口出しできるほどの実力あるかと言われるとアレなんですが、個人的に改善点を挙げると
・ベースが弱い
低音不足で音圧がないとチープに聴こえてしまいます。物足りない原因はそれかも？
・フレーズが耳に残らない
聴かせどころがわからない曲が多い気がします。「砂漠のビバーク」は上手くまとまってると思います。

ご質問あればどうぞ。

良いとか悪いとかコメントしますが、私の主観なのでジドオブさんが納得いかなかったら無視して頂いて大丈夫です！

・REDBOXの使い方について
REDBOXは16分音符までしか使えないので、テンポ4倍にして64分音符まで使えるようすると表現の幅が広がるのでオススメ。具体的には装飾音符やグリッサンドがより自然に作れます。

・ベースについて
ベース上下は別に悪くない手法ですよ。どの曲でも毎回8分音符で上げ下げしてるだけだと、またこれかって感じはしますが。

SynthBass1がベースラインだと思いますが、そもそも音域が高いです。低音を足す前にまずこれを1〜3オクターブくらい下げた方が良いです。
さらにここから低音を足すなら、Synbass2 (隠し音源の方)を1オクターブ下げて重ねたりすると音圧が上がってゴージャスになります。

・音量バランス
メロディのSquare wave、Saw waveの音量がデカすぎです。
この2つは同じフレーズを弾いているので、120+120=240の音量でこのフレーズを鳴らしてることになります。
それぞれの音量を半分にして合計120くらいがちょうど良いでしょう。
ドラムやアルペジオ弾いてるFantasiaもちょっと主張が強い。

基本的に高い音(キンキンした音)は音量が小さくても聴こえるので、音量は低音ほどデカくした方が安定感のある聞き応えになります。
これはドラムでも同じで、ハイハットとかシンバル系の音はうるさくなりがちなのでvelocity(全体の音量じゃなくて音符ごとに設定できる音量の方)を6〜10くらいにします。
「音量は絶対この数値にする」と決まってるわけではなく、聴いてみて違和感のないところに調節する感じです。

・フレーズのチグハグ感
ところどころ「その音の次はそれじゃないだろ」「その和音は変だろ」と感じる不自然な音があります。
目立つのがサビのアルペジオで、メロディと調が合っていないので不自然に浮いています。サビのメロディは
ロ短調(シ ド♯ レ ミ ファ♯ ソ ラ シ)
だけどアルペジオのフレーズは
ニ長調(レ ミ ファ♯ ソ ラ シ ド♯ レ)
この2つは使ってる音階は同じなんですが、雰囲気が異なるので混ざると違和感あります。
私は長短の区別はフレーズを聴いた印象が暗いか明るいかで判別してます。

マ◯オとかリ○クのイメージですね。あんちもんさんが音響や打ち込み関係の説明をされているので私は編曲のアイデア方面に振った提案を補足しましょうか。

ジドオブさんは前にドット絵を公開されてましたよね。おそらくイメージ元はそれかと思われるので「こんなゲームで流れるんだな」と考えながら羅列させて頂きます。

【ステージとストーリーの考慮】
ファンタジーものの世界観では定番のストーリー展開がありますよね。
魔王討伐、姫の救出、宝物の発見、未到の地への挑戦…などなど。BGMもそれに即した作りにすると世界観(複数の曲)全体に一貫性が生まれ、深みを出すことができます。最初に着目すべき要素はプレーヤーの目的やプレイアブルキャラの性格、いわば主役の感情です。
・魔王討伐：恐ろしさ、復讐心
・姫の救出：焦り、心配、正義感、復讐心
・宝物の発見：ワクワク、希望
・未到の地への挑戦：恐ろしさ、好奇心、希望、覚悟
作風によって若干変わりますがこのようにストーリーの主役は何を感じながら旅に出るのかを想像してみるのも良いでしょう。また、これらを表現した楽曲はステージ１で鳴らすと良いかと思われます。「今から旅に出るぞ！」となった時にそれと同じ感情の曲が流れてきたら気分とマッチしますからね。
それ以降もステージが変わったり新しいキャラが出てきた時は、その時のシーンで誰かが感じている感情を読み取ってBGMに適用してみるといいかもしれません。プレーヤー自身でもいいですし新しく出てきたキャラでも、ステージに対するプレイヤーの印象など。選択肢はキャラクターの数だけありますが、流れ的に特にフォーカスが当たっているキャラを選ぶと上手くいくと思います。

(続き)

【臨場感】
ステージ(主題)のキーワードとなる音をそのまま曲に取り入れるのも良いですが、実際にそのステージでどんな音が鳴っているかも考慮してみると臨場感を加えることができます。
・草原ステージっぽい音楽：風の音、虫の鳴き声、川が流れる音、遠くで誰かが吹いている口笛、動物の鳴き声
・洞窟ステージっぽい音楽：音に対する反響音(リフレイン)、こもった音、水の滴り、こうもりの羽ばたく音、足音
・砂漠ステージっぽい音楽：乾いた音、風の音、あえての無音、石が積み上がる音
・工場ステージっぽい音楽：機械の駆動音、怒鳴り声、金属音、コンピューターのエラー音
・ボス戦っぽい音楽：剣と剣を交える音、被弾効果音、爆発、残響音
プチコン界隈のゲームではプリセット効果音が共通で使われているので、音MADやサンプリング感覚で使ってみてもそれらしくなる効果が得られると思います。

口ずさみたくなるフレーズは往々にしてシンプルか、もしくは繰り返しを多用しているケースが多いです。童謡などはフレーズがシンプルなので簡単に覚えられるし歌えますよね。しかし耳に残すとなるとこれに加えて「安定」と「逸脱」を上手く組み合わせる、つまりアクセントが大事になってくるかと思われます。
アクセントは手っ取り早い方法としてスケール以外の音を使う、急に今までより高い音や低い音を使うなどの方法によって作ることができるのですが、個人的にはこれはフレーズだけでなくコードやドラムにも同じことが言えると思います。フレーズにアクセントを作るのが難しい場合は他のパートをいじってみても良いでしょう。もちろん好みと違和感が起きない範疇で無理なく…ですね

編曲しました！【444KDEEP3】
21〜36の部分が私が作ったやつになります。比較用に元々のやつはそのまま置いてます。

・全体
メロディ、ドラム、アルペジオの音量下げました。

音色の枠が足りなかったので仕方なくNoiseを犠牲にPSG2に変更。

ベースは2オクターブ下げました。歯切れのいいフレーズにしたかったので、リリースも短くしました。
synth bass1単体だと貧弱なので丸みのあるベースを追加したいですが、今回は音色の枠がカツカツなので、単体でもパワーのあるSynth brass1に変更。Bass&leadも同じく単体で使いやすい音源なので代用できます。

ドラムは一から作り直した方が早かったのでそうしました。

・イントロ
静かな歩き出しから助走がついてくる印象で戦闘開始の雰囲気があって良いと思いました。
Noise音源が担当してたとこは調を変更。音符の配置自体は最後足した以外変えてません。

・Aメロ、Bメロ、ブリッジ
申し訳ないけどガッツリ変えました。
この辺が中弛みしてる感じ。ベースの展開がパッとしないのでイマイチに聴こえます。
ベースの拍自体はカッコよくていい感じなので、展開だけ変更しました。
square waveとsaw waveのフレーズはできるだけ残しました。

・サビ
雰囲気は良かったのであまりいじってません。
元々のフレーズだけだとパンチに欠けるのでメロディを追加しました。
元々のやつもフレーズ自体が悪いわけではないので、ほぼそのまま残してます。

ベースはメロディと合っていない音をちょっとだけ修正しました。基本的な構造は変えてません。

メロディもベースもですが、音符の長さを毎回隙間なくベターっと長くすると腑抜けた感じになるので、音符と音符の間に隙間作ってあげるとメリハリが付いて良い感じ。リリースを0にしてこれやると音の歯切れが良くなってカッコよくなったりします。

アルペジオをメロディの調に合わせて修正しました。これでチグハグな感じが無くなったと思います。

・最後に
説得力ある仕上がりになってるかちょっと心配ですが、こんな感じ。音楽用語とか変更点とか、よくわからない所があったら遠慮なくおっしゃってください。
編曲した曲についてはジドオブさんの好きにしていただいて結構です。自作発言もOK！笑
長文失礼致しました。