物理演算に拘らないのであれば、動きの整合性を捨てつつメダルゲームの面白さを再現することは可能だと思います。
例えば、フィールドを内部的にマス目で区切り、以下のような設定をします。
1. 上から押されたとき:動かない確率、右上へ押す確率、右へ押す確率、右下へ押す確率、……左へ押す確率、左上へ押す確率
2. 右上から押されたとき:動かない確率、右上へ押す確率、右へ押す確率、右下へ押す確率、……左へ押す確率、左上へ押す確率
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8. 左上から押されたとき:動かない確率、右上へ押す確率、右へ押す確率、右下へ押す確率、……左へ押す確率、左上へ押す確率
このようなフィールド設定をつくったら、特定のマス目に対して
「押す方向」「押す強さ(ここでは整数にします)」を与えます。
その後、「押す方向」からどの方向へ押すかをランダムで求め、
「押す強さ」の回数だけ繰り返して統計を取ります。
すると例えば、「上から10で押す」を実行すると
「右へ1、右下へ2、下へ5、左下へ1(残りは「動かない確率」で消滅)」
のような返り値が出ます。
あとは、この力の移動先をマス目ごとに保留させていき、
移動先で同じ処理を繰り返していけばOKです。
各確率を適正に設定していけば、かなり「なんちゃって」ですが、
押されて前に進む・支点がズレて横に流れる・メダルが乗り上げて進まない
といった、実際のプッシャーの挙動に近いゲーム性が得られるかと思います。
(※一応補足しますと、フィールド外に漏れた分の力が「下や横穴に落ちたメダル」に相当します)
ただこの方法は、実際の力の流れをメダル的なビジュアルで補完することが非常に難しいと思われます。プッシャーのゲーム性だけを再現するならパチンコやリアルタイムあみだくじのような手法でも可能ですので、いっそオリジナルゲームに昇華してしまうほうが楽かもしれません。